はじめての養豚汚水処理

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第2回:養豚汚水処理の基本事項と用語解説

はじめに

養豚場での汚水処理にはさまざまなステップがあり、それぞれのステップには専門用語が使われます。今回は、養豚汚水処理の基本プロセスと、知っておきたい用語について簡単に解説します。

1. 養豚汚水処理の基本プロセス

汚水処理は、以下のステップで行われます。それぞれのステップがどのような役割を持つのかを理解することで、汚水処理の重要性がわかります。

  1. 固液分離:スクリーンや振動ふるい機を使って、大きなゴミや毛などの固形物を除去します。これにより、浄化槽への負荷を軽減できます。
  2. 沈殿・浮上処理:水中に浮遊する細かな固形物を分離し、汚水の透明度を高めます。
  3. 生物処理:微生物が汚水中の有機物を分解し、きれいな水にします。養豚汚水のBOD(生物化学的酸素要求量)を低減するための重要なプロセスです。
  4. 最終沈殿と消毒:最終的に残った汚れを沈殿させ、放流前に消毒して安全な水にします。

2. 用語の解説

  • BOD(生物化学的酸素要求量):汚水中の有機物を分解するのに必要な酸素量を示す指標で、BODが高いほど水が汚れていることを意味します。
  • SS(浮遊物質量):汚水中に浮遊している固形物の量を示し、高いSS値は水質の汚濁を表します。
  • 固液分離:固形物と液体を分離する処理で、スクリーンが使われます。固形物を取り除くことで後段の処理負荷を軽減します。
  • 生物処理:微生物が汚水中の有機物を分解するプロセスで、汚水をきれいにする重要な役割を担います。

まとめ

汚水処理のプロセスや基本的な用語を理解することで、処理設備の働きや効果をよりよく知ることができます。これらの知識が、養豚場の運営や汚水管理に役立つことを期待しています。

Q1.養豚汚水処理の最初のステップで行われる処理は何でしょう?

A. 生物処理
B. 固液分離
C. 消毒

Q2.汚水中の有機物を分解するのに必要な酸素量を表す指標はどれでしょう?

A. BOD
B. SS
C. COD

Q3.固液分離の際に使用される機器として正しいものは次のうちどれでしょう?

A. スクリーン
B. ミキサー
C. ブロアー